背景
近年、スマホ(スマートフォン)に代表されるモバイルデバイスの急速な普及によって個人の行動様式が変化し、ビジネスにおける消費者とのコミュニケーション手段は従来の電話(音声通話)や電子メールからチャットやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等へと拡大しています。
そのような中、SMSは、携帯電話番号のみでメッセージを送信できるため通信キャリア変更による影響を受けにくく到着率が高いこと、メッセージの着信が画面に通知されるため開封率が高いこと、および着信先がスマホ等の個人を特定しやすいデバイスであること等から、顧客接点の有力な手段として企業の注目を集めています。
このような背景から、NTTデータ スマートソーシングでは、お客さま企業が消費者にSMSを送信してWebに誘導し本人認証をした上で重要なメッセージを表示したり決済システムと連動する等の機能を備えたSMSペイメントをクラウドサービスとして提供することとしました。
主な機能
- Web上での管理画面の提供(メッセージ文言の設定や送信先CSVファイルのアップロード および送信先毎の各種ステータス管理等)
- SMS送信(外部のSMS送信サービスとのAPI接続)
-
送信メッセージ中へのURL自動挿入によるWebページ誘導
※挿入されるURLは「https」から始まるセキュアでユニークな値であり、 任意の有効期限を設定可能です
(有効期限を過ぎた場合は自動的に失効します)。 -
当該Webページの自動生成とパスワード等による本人認証
※本人認証のために使用する設問は同時に最大4件まで設定可能です。 - 当該Webページと外部の決済代行サイトとのシームレスな連動
システム概要図
お客さま企業にとっての利点
他の連絡手段との比較
- 電子メールに比べて「到着率」と「開封率」が高い
- 封書に比べて「迅速」かつ「低コスト」
- 電話(コール)に比べて「相手のTPOを尊重」でき「記録性に優れ」かつ「低コスト」
SMS送信サービス単体との比較
- SMS本文中の誘導URL、本人認証およびWebページを自動生成する機能
- 決済連動サービスを高品質・低コスト・短納期で導入可能
想定される利用シーンの例
フィールドサービス業(消費者宅への訪問)
- 訪問日時の連絡
- 訪問販売の決済
- 修理費や工事費の決済
保険業(窓口)
- 呼び出し連絡(待ち時間)
- 保険料の支払い(初回保険料)
弁護士業/債権回収業(督促)
- 顧客への督促通知
- 未納料金の支払い(債権回収)
FAQ(よくある質問)
Q1: SMSとは何ですか?
A1
SMSは「ショートメッセージサービス」の頭文字で、携帯電話番号を宛先として短いテキストを送信できるサービスのことです。
Q2: 電子メールと比べた時の利点を教えてください。
A2
SMSは電子メールよりも到着率と開封率が圧倒的に高いと言われており、より確実に本人に届くことが大きな特徴です。また、携帯電話番号を取得するために携帯キャリアによる審査が必要なので不正取得や大量取得が難しいことや、MNPに対応しているので利用者の環境変化に柔軟に対応できることも特徴となっています。
Q3: SMSペイメントからSMSを送信できる携帯キャリアを教えてください。
A3
docomo、au、SoftBankおよびMVNO(格安SIM)においてSMSが受信可能な機種のみ携帯電話番号にSMSを送信できます。
Q4: 送信先の携帯電話(スマホやフィーチャーフォン等)がどの携帯キャリアなのか分からなくても大丈夫ですか?
A4
はい。携帯キャリアを自動判別する機能を利用するため問題はありません。なお、MNPを実施した直後であっても携帯キャリアを正しく判別することが可能です。
Q5: 携帯電話から送信するのですか?
A5
いいえ。SMSペイメントは、外部のSMS送信サービスとAPI連携をおこなってSMSを送信しています。
Q6: SMSはどのような経路で送信されますか?
Q6
SMS送信は「国内携帯キャリアとの直接接続」と「海外から国際回線経由で接続」(国際SMS)に大別されます。SMSペイメントは前者の方式を採用しています。
Q7: 1日あたりに送信できるSMS通数に制限がありますか?
A7
いいえ。送信できる通数の制限はありません。大量送信や集中的な送信(たとえば1時間に2万通以上)等のご希望があればご相談ください。
Q8: 長文のメッセージを分割してSMSで送信できますか?
A8
いいえ。SMSペイメントでは、SMS送信はWebサイトへの誘導手段という位置づけであり、長文のメッセージは本人認証後にWeb上で表示するという思想で設計しています。
Q9: 受信者にSMS受信料は発生しますか?
A9
いいえ。国内で受信する場合は受信者に費用は発生しません。
Q10: たとえば受信者が海外旅行をしている場合にSMS受信料が発生しますか?
A10
受信者がローミングサービスをしている場合にSMSを受け取ることが可能であり、受信者のSMSに関する追加費用は発生しません。また、その場合であっても、SMSの送信者(クライアント企業様)にも追加費用は発生しません。
Q11: 受信者が負担する可能性がある他の費用を教えてください。
A11
受信者がSMSを受信した後にWebサイトを閲覧する際にパケット通信料が発生する場合があります(通常のWebサイトを閲覧する場合と同様です。パケット通信料は受信者と携帯キャリア間の契約に依存します)。
Q12: SMSペイメントと一般的なSMS送信サービスとの違いを教えてください。
A12
SMSペイメントは、外部のSMS送信サービスとAPI連携をおこなうことによってSMS送信機能を実現しているほか、独自に下記の機能を実装したクラウドサービスとなっています。
- Webページに誘導するユニークなURLをSMS本文に自動挿入する機能
- 当該URLをクリックした際にパスワード等により本人認証をおこなう機能
- 本人認証後に重要なメッセージをWebページ上に表示する機能
- 必要に応じて外部の決済代行サイトとシームレスに連動する機能
Q13: 本人認証の機能について詳しく教えてください。
A13
SMS本文に自動挿入されたユニークなURLをクリックしてWebページに遷移する際にパスワード等の入力を求める画面が表示されます。当該画面においてパスワード等の設問は同時に最大4件まで設定することが可能となっており、高い本人性の確認が可能となります。
Q14: 送信結果を管理できますか?
A14
はい。SMS送信からWebページ閲覧や決済結果までをタイムスタンプ付きでステータス管理することができます。
Q15: 操作の概要を教えてください。
A15
PCやタブレット等からWebブラウザを利用してWebサイトの管理画面にログインし、送信先(携帯電話番号)、SMS本文、本人認証のパスワードや伝達したい内容等を設定することができます。
Q16: CSVファイルを使って一斉送信が可能ですか?
A16
はい。1通ごとに個別設定する代わりに管理画面からCSVファイルをアップロードして一括設定することも可能です。
Q17: 自社システムとSMSペイメントをAPI連携させることができますか?
A17
はい。管理画面を利用することなくサーバ間でAPI連携することも可能です。なお、API連携の場合にはIP制限が必須となります。
Q18: 送信元は受信者にどのように表示されますか?
A18
docomoとauは送信者(クライアント企業様)が指定しSMS送信サービスの事業者によって承認された電話番号のみ利用が可能です。SoftBankは送信者に個別で発行された5桁の識別番号またはSoftBankがSMS送信サービスの事業者に発行済みの10桁の共通番号のいずれか一方のみ利用が可能です。
Q19: 「夜間はSMSを送信しない」等の設定はできますか?
A19
はい。送信時間の指定とリトライ回数の管理により夜間の送信を避けることが可能です。
Q20: SMSペイメントを利用できる受信者の条件を教えてください。
A20
SMSを受信可能でかつWebブラウザでWebサイトを閲覧できることが条件となります。なお、「SHA-2」方式に対応していない携帯電話はご利用になれません。
Q21: 導入までにかかる日数を教えてください。
A21
最短で、通常6営業日程度となります。
Q22: 料金体系を教えてください。
A22
初期費用のほかに送信件数に応じた従量課金となります。月額固定費はありません。詳しくは個別にご相談ください。
(お問い合わせはこちら)
Q23: SMS送信機能のみを利用した場合と決済連動機能までを利用した場合の料金は同じですか?
A23
いいえ。利用する機能によって1通あたりの料金は異なります。詳しくは個別にご相談ください。
(お問い合わせはこちら)
Q24: 決済代行の費用はSMSペイメントの料金に含まれていますか?
A24
いいえ。決済代行企業と別途ご契約ください。
Q25: 個人でも利用できますか?
A25
いいえ。原則として法人様向けのサービスとなっています。また、ご契約には審査がありますので予めご了承ください。
Q26: 管理画面は日本語以外の言語にも対応していますか?
A26
いいえ。日本語のみの対応となっています。
Q27: SMSを送信するために専用のソフト等をダウンロードする必要はありますか?
A27
いいえ。Webブラウザを利用するため専用ソフト等のダウンロードは不要です。
Q28: 運用サポートについて教えてください。
A28
原則としてメールのみで受け付けており、ご回答は平日09時30分から18時までの対応となります。
Q29: SMS送信の機能は既存サービスをそのまま利用したいと思います。対応できますか?
A29
はい。原則としてSMS送信機能を含んだ形で一括提供しておりますが、個別のご相談にも応じます。
Q30: 決済代行について既存の契約先(決済代行会社)との契約をそのまま利用したいと思います。対応できますか?
A30
はい。機能拡張を含めて個別のご相談にも応じます。
Q31: 試用できますか?
A31
個別にご相談ください。(お問い合わせはこちら)
Q32: クラウドではなくてオンプレミスで利用可能ですか?
A32
個別にご相談ください。(お問い合わせはこちら)